倒産情報が相次ぐ不動産建設業界。昨日も、新宿の中堅デベロッパー・セボン社が民事再生申請をした。
この2〜3ヶ月は特にテレビや新聞・雑誌でも特集を組むなどバブル崩壊のような書き方である。
建築確認の厳格化、サブプライム問題、原材料費の高騰、政治の停滞等、悪材料が揃い過ぎている。現実はというと・・・・いつの時代も実態が表面化するのにはタイムラグがあるように、我々不動産業界の現場にいる人間としては、昨年の秋ごろに感じ始めある程度の予想はしていた。
振り返ってみると、北海道拓殖銀行・山一証券の破綻。住専問題に端を発する貸し渋り。あの最悪の時代に日本人はほとんど不動産から遠ざかっていたはず。その時勢いよく買っていたのは、外資系ファンド(ハゲタカとも呼ばれていた・・・・)をはじめとする外国勢とほんの一握りの日本人。その後の回復の兆しを感じ始めた頃には、すでにおいしいところは食べられていた。地価も上昇し始めていた。(地価の上昇も下落も、いつの時代も都心部から始まる。)ちなみに1997年当時、当社近くの高級住宅地大山町は坪単価300万円。昨年のピーク時600万円。今この悪い状況下の中でもおそらく450万円。いかにあの時が買い時であったか。まあ結果論ですから誰でも言えますけどネ。
果たして今は買い時なのか・・・・・・?
私の現場での感想は、業者の価格設定が安い上、交渉もしやすいので買い時だと思っている方3割。
まだまだ様子を見ようと決めている方7割。
1997年当時はと言うと、買い時だと思って一歩先に行動していた方は1割。
まあ先を読むのは難しいのですが、果たして3年後に笑っているのは?
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